若手や新人に任される仕事で、リサーチの仕事があります。
外資系コンサルティング会社であれば「今度のクライアントの◯◯業界の構造とプレイヤーについてザックリと調べてくれる?」だったり、投資銀行であれば「この前XXが買収した◯◯業界のロールアップ先を探したいから、可能性のありそうな企業をザックリ調べてくれる?」だったり、投資ファンドであれば「◯◯社の子会社で経営がヤバそうだったり、切り離されそうな企業を調べてくれる??」みたいな感じで飛んでくると思います。
そんな若手や新人の基本業務であるリサーチのポイントを説明しよう。
リサーチで一番大事なことは、社内の詳しい人を探し出して捕まえること
この手のリサーチ依頼に対して一番最初にやることは、詳しい人を捕まえて話を聞くことです。
以前、入社2年目の若いコンサルタントにあるリサーチをお願いしました。
社会人1発目のプロジェクトで私と一緒に働いた彼も立派に成長し、素晴らしい仕事力を見せつけてくれました。
依頼した内容:
プロジェクトの内容と課題に対する仮説を説明した上で、記事検索を中心に情報を拾ってほしい旨を依頼しました。
慣れない人は、とりあえずキーワードを設定して、記事検索でゴソッとピックアップして、一気に読み進めます。
しかし、彼が一番最初にとった行動は“社内の詳しそうな人に聞く”でした。
そこで当たりをつけて、記事検索なりWebリサーチを進めて、さくっと時間通りにアウトプットを出してきました。
仕事の仕方とスピード感が入社当時とは比べ物にならないぐらい進化していることに、とても驚いたと同時に嬉しくなりました。
嬉しいポイントは2つ
教えを請うことが出来るのは若者の特権であり、(唯一の)強み!
若い人、経験が浅い人の強みは、”経験もなく何も知らないバカだけどやる気があるから教えてほしい!!”と素直に言って受け入れてもらえることでしょう。
この(唯一の?)強みを使わない手はありません。
一度も話したことのない社内の先輩であっても「◯◯さんにXXさんが以前この業界を見ていたと伺ったのですが、ちょっと教えてもらえませんか?」と聞いてみましょう。
自分で勉強するのも良いですが、先人の知恵を使って、あたりを付けてから始めると効率的に物事を進めることが出来ます。
若い人は、社内の詳しい人を捕まえて聞くという行為を積極的にしてみてください。
臆することなく積極的に先輩社員に話かけて、かわいがってもらいましょう!!
先輩達も話しかけられると意外と嬉しいものです。
また、外資系コンサルティングの世界では、先輩達は後輩を育てる事が評価指標にも入っています。
後輩を育てられない奴は、評価されません。
後輩の育成も大事な仕事なのです!
(逆に投資銀行や投資ファンドのような金融の世界はそのカルチャーは弱いですね、、、、)
追記
このツイートにこの記事のすべてが詰め込まれています。
仕事においては、他力を借りて要領よくやるタイプの人と、なんでも自分で手を動かさないと気がすまない人の両タイプがいる。コンサル業界でも。この差が何に起因するのかはかねてより興味深いと思っている(性格と片付けてしまうのではなく)。
— アップル (@apple_ringo_lcl) January 26, 2021
なお、コンサルでは「他力を借りる系」の人の方がパフォームする印象。ファーム内の情報、ノウハウをフル活用したり、サクッと詳しそうな人に話を聞いたりなど。こういう動きをせずに自前主義でやり、結果大したアウトプットになっていないコンサルタントが最も罪深い。
— アップル (@apple_ringo_lcl) January 26, 2021
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先人の知恵以外にも仕事を早く終わらせるテクニックはあります。こちらも参考にして効率的な働き方をしてください。
大学卒業後、ファンド・コンサルで10年以上働いて独立しました。今は、個人でコンサルやりながらニッチなメディアの運営を行っております。詳しいプロフィールはこちら。
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