高給取りの定義は人それぞれ異なりますが、1000万円というのは分かりやすい基準としてよくあげられます。
年収1000万円というのは世間的に凄いと見られ、労働市場における上位4%程度しかいないらしいです。
外資系コンサル、投資銀行、投資ファンドであれば、ある程度頑張っていればそれぐらいの給料はもらえるようになります。
そんな憧れの1000万円を先輩方はどんな風に使っているかを見て行きましょう。
まずはモデルケースを想定してみよう
年齢 30代半ば
年収 1000万円
家族 既婚、子供無し
妻 年収400万円。稼ぎは全額自分のお小遣い。
手取750万円、消費600万円、余剰資金150万円程度がリアル
ざっくり試算の内訳はこんな感じでしょう。
固定費: 3,186,000円
- 家賃 2,400,000円
家賃20万円のマンション×12ヶ月 - 光熱費 198,000円
電気8,000円、ガス5,000円、水道3,500円×12ヶ月と仮定 - 通信費(携帯、電話、ネット) 108,000円
携帯2,000円(SIMフリー)、固定電話2,000円、インターネット5,000円×12ヶ月 - 食費 480,000円
4万円×12ヶ月
自己投資:1,973,200円
- 図書費 120,000円
図書費として10,000円/月 - 英語 60,000円
オンライン英会話として5,000円/月 - 美容院 43,200円
カット5,400円×年8回 - ジム 150,000円
スポーツジム費用 12,500円×12ヶ月 - 交際費 600,000円
飲み会50,000円/月×12ヶ月 - 旅行費 800,000円
海外、国内、実家帰省等 ざっくり80万円 - 衣服費 200,000円
スーツ+私服でざっくり20万円
小計 5,159,200円
突発費用 1,000,000円
総合計 6,159,200円
複数の人に協力頂き、ヒアリングに基づいたそれなりの信憑性がある数値です。
SIMフリー携帯使ったり、オンライン英会話使ったりして、地味に節約しています。
このあたりにリアリティーがありますね。
人によって家賃や交際費の優先順位が異なりますので、当然凸凹はありますが、こんなイメージですね。
1000万円といっても自己投資が多く、削れない
図書費
年収1000万円をキープするには、当然勉強も必要です。
何もしないでポケッ〜としていたら、プロジェクトにもアサインされなくなり、いずれクビになります。
大した努力もしないで金額だけをみて「羨ましいなぁ〜」と思っている人は考えを改めましょう。
年収1000万円の社畜とはいえど、努力した社畜なのです!!
社畜の中の勝者です。(社畜が勝者かどうかの議論は置いておく)
好きな本があったら、無駄に考えずにその場でポチッと注文するぐらいの余裕がないとダメです。
交際費
これも必要不可欠な経費です。
後輩と飲みに行ったら、多く払うのは当然です。
金払いが悪い人はたまに見かけますが、一緒に行っても楽しくないですね。
「すげぇ稼いでいるのになんてケチな奴だ!」と陰口を叩かれることになるでしょう。
そんな人には誰も付いてきませんし、出世できません。絶対に!!
だからこそ、ここは削ってはいけません。
(常識的な範囲内の話です)
店選びを工夫してやりくりしましょう。
若い人は遠慮なく先輩におごってもらいましょう!!
衣服・美容院
見た目に対しても手を抜き始めるとだんだんダサくなって、オッサン化が進みます。
くたびれたスーツを着て、何年も服を購入していなかったらヤバイです。
そんな人はだんだん仕事にも手を抜き、女性にも相手にされなくなりと負のスパイラルに陥ります。
30代半ばからは仕事でも営業にかける時間が増えてくるタイミングです。
見た目を大切にしない人は営業が出来ません。
とにかく清潔感を意識する必要はあります。
年間20万円以上のリターンは必ずあります。
ジム
健康に対する投資です。
運動もしないで週末は家でゴロゴロしているような人が年収1000万円を維持できるはずがありません。
30過ぎたら、健康こそ最大の投資になります。
病気はコストです。通院時間と医療費という大きなコストを負担することになります。
別にジムに行かなくても良いので、何かやりましょう。
そのための予算と思ってください。
旅行費
これも考え方によるのですが、色んな所に行って、話の引き出しは多く持っていたほうが良いです。
年収1000万円の人の仕事であれば、海外ネタも増えるので、現地に行って実際に物事を見聞きして、体験する事は仕事でもプラスです。
ちょっと良いホテルに泊まって、高級なサービスはどんなものかを体験することも仕事をする上では大事です。
高級サービスを受けたことのない人は、高級サービスを想像出来ないものです。
仕事でまわりまわってくるので、お金をかけるところではかける必要があります。
突発費用
突発費用とは、その名の通り突然発生する想定外の出費です。
具体的には、こんなものでしょうか。
- 結婚式に呼ばれる(3万〜5万)
- 欲しいガジェットが発売される(iPhone10万、PC10万)
- 仕事上クライアントのサービスや競合調査するために自分でサービスを体験したり、商品を購入したりする
- 突然自転車欲しくなって買ってみる(10万)
- 突然家の家電が壊れる(10万)
年間50万円〜100万円はそんな費用もかかるでしょう。
年収1000万円は、世間が思うほど華やかではない!
今回のモデルはDINKSの比較的余裕がある方を想定しましたが、子供がいて車を持つと追加で50〜150万円程度の追加費用がかかります。
そうなると余剰資金は100万円以下になり、貯金して終了です。
この暮らしの華やかポイントってどこでしょうかね。
交際費のことでしょうか。
こんなものは銀座のクラブや京味やロブションに頻繁に行かなければ意外と大したことはありません。
世間の年収1000万円のイメージなんて所詮、「年収1000万円!」と言う響きの良さとそれに憧れるけどそれに向けて努力しない人の幻想で作られているだけです。
年収400万円には400万円なりの苦労があり、1000万円には1000万円なりの苦労があるのです。
逆に年収2000万円ぐらいまで行くと手取りが1200〜1300万円ぐらいになります。
これぐらいあれば、支出に800万円ぐらい使っても手元に400〜500万円残ります。
だいぶ余裕が出てきました。
これぐらい行けば質素な愛人なら作っても大丈夫そうですし、毎晩銀座で大暴れしなければ、楽しく暮らせます。
世間で言う華やかな暮らしは、年収2000万円あたりからなのではないでしょうか。
(ただし、これにも「その年収が未来永劫に継続したら」という前提がつくので注意が必要です)
一生できる仕事では無いので、無駄使いは控えたほうが良い
この手の仕事と給与水準は一生維持できるとは限りません。
自己投資を削らずに、常識的な暮らしをしてある程度貯金はしておいた方が良いです。
手元にキャッシュがあると起業したり、留学したりと何かと次のチャレンジをする際に選択肢が広がります。
一生その給与が続くことは無いという前提で身の丈にあった暮らしをしましょう。
贅沢は数億円の資産を築いてからでも遅くはありませんよ!
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大学卒業後、ファンド・コンサルで10年以上働いて独立しました。今は、個人でコンサルやりながらニッチなメディアの運営を行っております。詳しいプロフィールはこちら。
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