コンサル会社で使えない上司・パートナーに搾取されていると思ったら


マネージャーとして、アソシエイトを動かしてプロジェクトを回せるようになって、裁量が増えてくると既存クライアントへの新規プロジェクトの提案といった営業をするようになってきます。
その際に、必要なメンバーの人数とタイムチャージとプロジェクト期間をゴニョゴニョ計算しながら、見積もりを作っているとあることに気付くと思います。

コンサルくん
コンサルくん
1ヶ月で2,000万円のプエロジェクトか、、、
俺の所には100万円しか入ってこないなぁ、、、他のアソシエイトの人件費とバックオフィスの人件費を考えてみても1,000万円以上あまるんじゃないか、、、
何かおかしくないか????
コンサルくん
コンサルくん
もちろん、オフィスの賃料やシステムといった固定費を考慮してもなんだかおかしい。。。。
コンサルくん
コンサルくん
ははぁ~ん。
わかったぞ。俺に丸投げだけして何もしないあのパートナーが犯人だな。。。。
あいつ大して働いてないし、実はそんなにスキルが有るわけでもないし、、、、

俺は搾取されていたのか!

こんな矛盾に気がつくは時間の問題です。
今回は、このような矛盾や搾取されている実態にある程度出世して気付いてしまった時のことについて考えてみましょう。

搾取の構造が見えてきた人は、修行期間の終了が見えてきた人


コンサル業のビジネスモデルと収益分配の構造が実感を持って見えてきた人は、必要なハードスキル、ソフトスキル、マインドセットはほぼ身につけていると言っても過言ではないでしょう。当面はアップorアウトのアウトの対象にならずに、悪くない給料で適度に忙しい日々を過ごすことが出来るはずです。

もちろんその領域にいても日々学べることはあるでしょうが、変化率はあまり大きくありません。この領域に達した人達の次の行動は下記2つのどちらかです。

アホらしくなって辞める


世間では、優秀な人から会社を辞めていく的な事が言われますが、正しくは今の現状を自分なりに理解して自分なりの結論をだした上で、行動力のある人から辞めていくというのが正解な気がします。

ただ、残念なことに転職先でも従業員である限り構造はかわりません。
転職後は出世して経営側に行くことも夢みるのですが、雇う側と雇われる側の絶対に越えられない壁を理解して、そのストレスに耐えられなくなると独立してしまいます。

逆に、転職先で仕事量が減ってライフワークバランスという名の下に搾取される構造を受け入れて楽しく暮らしていく人もいます。それは世の中の構造を理解してたどり着いた境地なので、本人に迷いはなく(少なくとも仕事面では)幸せに人生を過ごすことになります。

文句を言いながら居続ける


パートナーの文句を言いながら、組織の中の限られた評価体系で評価されることを意識しながらパートナーを目指すことになります。若い頃に抱いていた大きな志も、組織の中で最適化することで小さくなって、立派な組織人が出来上がります。

残念なことにこういう人と飲みに行くと話がつまらないことが多いです。

それでも30代のうちは、うちに秘めたワイルドネスが何度も暴れて、いまの組織がアホらしくなって数年後にドロップするパターンも散見されます。運良くパートナーに昇格したとしてもシニアパートナーという存在に気付き、置かれている立場は何も変わっていないことに気がつくことになるでしょう。

まとめ:コンサル会社の従業員は9割ピンハネされる下請け!修行期間が終わったら次のキャリアを考えよう

東京電力は原発の除染作業員に1日10万円支払っています。しかし、末端の作業員の日当は8,000円と言われています。その間で9割以上抜かれているわけです。
一般的な派遣会社だって、クライアントと派遣労働者の間でピンハネしていると言えなくもありません。

今回お伝えしたいことは、ピンハネが悪いという議論ではなく、そういう構造を理解した上で、この期間を修行期間と割り切って、ノウハウやスキルが身についたら辞めてやるぐらいの気持ちでいましょうということです。

世間にはロジカルシンキングやパワポの作り方や財務モデルの作り方的な書籍はいくらでもありますが、本当に自分のモノにしようと思うなら、会社の恐い先輩に資料を真っ赤に炎上させられながら、頭と手を使って悔しい思いをしながらトレーニングするしかありません。それがある程度身についたらあとは、昔からいる(使えない?)パートナーが作った評価体系の中でどうやったら認められるかという実にくだらないゲームになります。

そんな非効率なゲームに身を投じるのであれば、自分でやりたいことを見つけてチャレンジした方が幸せな人生を送ることが出来ますよ。

以上「コンサル会社で使えない上司・パートナーに搾取されていると思ったら」でした。

☆☆☆

コンサルタントとして自分が社外でも通用するのかどうかはフリーランスのコンサルとして登録してみて市場価値を確認してみてもいいでしょう。

思っている以上に引き合いはあるはずです。

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