入者前に知っておきたいエクセル術の投資銀行・投資ファンド編です。コンサルと違って投資銀行・投資ファンドの主役はキャッシュフローです。財務諸表のPL/BSありますよね?この2つから作られるCF(キャッシュフロー表)がM&Aにおける主役になります。要はキャッシュでいくら儲かるのかというもっともわかりやすい考え方です。「PLで黒字?BSが健全で頑丈??そんなものには興味ない!キャッシュでいくら儲かるか知りたいんだ!」と恐いパートナーに言われる前にCFを勉強しておきましょう。
財務3表が理解できて自分で作れれば生存確率はあがる
投資銀行や投資ファンドが非常に激務だという巷の噂は良く耳にしますが、その激務を支える業務の1つに財務モデルがあります。投資銀行も投資ファンドも対象企業がいくらのキャッシュを稼ぎ出し、いくらで売買出来るのかが商売のキモになります。そのキモの部分はキャッシュフローであり、年間いくらのキャッシュを創出する力があって、それをいくらで買うと儲かるのかをいち早く計算して実行することに価値があります。この計算を若手の社員がマシーンのように頑張って計算するのですが、その際に企業のPL/BS/CFを瞬時に作る能力が求められます。逆に若手はコレさえ出来れば、生存確率は50%ぐらい上がります。
また、財務モデルが自分で組めるようになるとDCFも自分で回せるようになるし、企業の資金繰りもわかるようになってきます。転職後も応用が効くスキルです。実際に投資銀行出身者が大企業の経営企画部門に転職してM&Aを担当するケースが多いのですが、やっている事は初期的にこれらを判断することです。(後工程は外部に委託)ぜひともマスターしましょう。
具体的にどうやって勉強すればいいのか
このあたりの本を買って読みましょう。
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慎 泰俊 東洋経済新報社 2014-04-11 売り上げランキング : 16091
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どうしても財務モデルが欲しい人は私が作成しました。こちらをどうぞ。としてあげたいところですが、少し探せば財務モデルは世の中にたくさん溢れています。それらを見つけて自分なりに読み解いてみてください。その作業があなたの血となり肉となります。
まとめ:財務モデルは出来て当たり前
投資銀行やPEファンドに限らず、M&Aが関連してくると財務モデルがわからないことには統合後のキャシュフローも読めません。
また、商社のエネルギー部門であっても発電所の生み出す電力とキャッシュフローを事業部で財務モデルを作成して議論しています。
そういった研修を実際に私自身が商社から仕事として請け負っていたこともあるんですから、嘘なんかじゃありません。
ぜひ財務モデルは自分で組めて、人のモデルを抵抗なく読み解けるぐらいになっておきましょう。どこの企業に行っても役に立つ万能なスキルですよ。
以上「知らないと入社して死ぬエクセルの技 投資銀行・投資ファンド編」でした。
合わせて読んでほしい
PEファンドに興味がある方はこちらで財務モデリングについてもう少し掘り下げてみてください。PEファンドに限らずポータブルスキルですので、ぜひ取り組んでみてください。
大学卒業後、ファンド・コンサルで10年以上働いて独立しました。今は、個人でコンサルやりながらニッチなメディアの運営を行っております。詳しいプロフィールはこちら。
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