PEファンドへの転職エージェント3選とその活用法

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こんにちは、taikiです。

PEファンドのやっている業務内容はなんとなくわかるけど、実際に運営している会社のことは実は良く知らないし、いろいろ検索してもあまり情報が出てこない。もう少しPEファンドに関する情報が欲しいと思っている方、いらっしゃいませんか?

ただでさえ情報が少ないPEファンドですが、ビジネスがシンプルなこともあり、公開情報と転職エージェントが持っている内部情報を駆使すれば概要を掴むことが出来ます。

PEファンドへの転職を志す人は、出たとこ勝負で面接に挑むのではなく、きっちりと準備を行って少しでも確度をあげて採用試験に望んでください。

転職エージェントから入手すべきPEファンド情報


Webサイトでオフィスの場所や投資先、運用しているファンドの状況を掴んだら、それを補強する為にも転職エージェントから内部情報をもらいましょう。

転職エージェントから情報を入手する理由は2つあります。

  • 理由1:PEファンドの懐事情を抑える
  • 理由2:転職エージェントの担当者がどれぐらいPEファンドに食い込んでいるか抑える

PEファンドの懐事情が想像出来ると相手の置かれている立場も想像しやすくなるし、条件交渉の際にも有利に作用します。

また、転職エージェントのPEファンドビジネスの理解度とクライアント(≒PEファンド)への食い込み具合がわかり、エージェントのアタリ・ハズレが見えてきます。

具体的には、下記の4つは必ず転職エージェントに質問して情報をもらいましょう。

現在運用しているファンド規模

転職エージェントにPEファンドを紹介されたら、まずはファンドの運用総額を聞きましょう。

PEファンドの安定収入である管理報酬はザックリと運用総額に対して2%です。

100億円のファンドであれば2億円/年、
40億円のファンドであれば8,000万円/年です。

年間の安定収入がわかると懐具合が見えてきます。相手の懐具合が見えてくると出来ることと出来ないことがぼんやりと見えるようになってきます。

逆にエージェントの担当者がPEファンドの運用総額すら抑えていないようでは、もっと濃い内部情報は期待出来ません。

ハズレの転職エージェントを見極めるためにも聞いてみましょう。

ファンドの運用年数と次のファンドレイズ

ファンドの将来性を見極めるためにも運用年数と次のファンドレイズに関する情報も抑えましょう。

運用年数が1年程度であれば投資余力が残っていますし、次のファンドを準備しているのであれば、あと10年はそのPEファンドが存在することになります。

次のファンドレイズの状況や規模感といった情報こそが、Webサイトには絶対に掲載されないそのファンドのリアルな評判です。

評判の悪いファンドは次のファンドレイズに苦労します。

業界内の噂よりもファンドレイズの状況や実績こそがもっとも信頼できる情報です。

従業員:年齢・ポジション構成


従業員構成についても必ず聞きましょう。

どんな役職の人が何人いるか、具体的にはパートナーが誰でどこの出身者で、マネジャーが何名で、アソシエイトが何名といった情報です。

従業員の人員構成がわかるとおおよその固定費が見えてきます。

先に述べた管理報酬とおおよその固定費と統合すると採用枠や貰えそうな年収との整合性をチェックすることが出来ます。

転職エージェントがだいたいこのぐらいと提示する金額の妥当性を管理報酬と従業員構成から矛盾や開きがないか検証してみてください。

従業員:人材スキルポートフォリオ

PEファンドは少数精鋭で運営していることが多く、小型のファンドであれば数人、中規模であれば10-20人です。

PEファンドが少数精鋭なこともあり「いい人がいればぜひ!」というよりも「主に若くてモデリングが出来る人を探している」「投資後のPMIで投資先企業でバリューアップを中心に担当出来る若い人を探している」といった感じで具体的です。

あなたがどんなに優秀であってもスキルセットがズレていると採用される可能性は減ってしまいます。

これから面接を受けるPEファンドの人材ポートフォリオの中で、足りていないものを抑えつつ、自分がそれを補完出来ることをアピールしましょう。

優秀な転職エージェントであれば、PEファンドの人材ポートフォリオもキッチリと把握していますので、ぜひ情報として抑えましょう。

PEファンドの面接とモデルテスト

候補のPEファンドが絞られてきたら、採用プロセスについて転職エージェントにしっかりと聞きましょう。

具体的には、モデリングテストやケーススタディといったPEファンドの固有な試験があるか、あるとしたらどのような形式かです。

最近はモデリングテストを課されることがあるようですが、採用する側としては、下記の2点をチェックしたいという意向があります。

  • PL/BS/CFの三表が連動した財務モデルを作成できるか
  • 返済計画と借入額とパフォーマンスのバランスを理解できるか

要は投資案件のキャッシュフローを作れて、PEファンドが儲かるかどうかを数値で議論できるかどうかをチェックしたいのです。

三表連動型の財務モデリングについてはこちらで解説していますので、あわせて勉強しておきましょう。

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PEファンドに求められる経験とスキル

PEファンドに求められる能力は実はシンプルで3つしかありません。

  • ファンドレイズ出来るか
  • 投資案件を探してこれるか
  • EBITDAをあげられるか

ファンドレイズに関しては、パートナーの仕事です。さすがに一般採用で数十億円ひっぱれる人材を採用しようとするほどPEファンドもバカではありません。

そうなると「投資案件を見つけてきて、投資実行まで持っていく」か、「投資した企業のEBITDAを上げることが出来る」かのどちらかでしょう。

前者は投資銀行やFAS系ファーム、会計士系の方々に求められがちなM&Aのソーシングとエグゼキューションであり、後者はコンサル出身者が求められるハンズオンやバリューアップといったスキルです。

もう少し掘り下げて列挙してみましょう。

主に投資銀行、FAS系ファーム、会計士に求められる経験・スキル

  • 財務モデリング/バリエーション
  • M&Aのストラクチャリング
  • 契約関連のドキュメンテーション
  • DDにおける専門家コントロール

要はM&Aを実行する力です。

主にコンサル出身者に求められる経験・スキル

  • ビジネスDD
  • 事業計画の策定
  • 投資後の成長戦略
  • 投資後のハンズオン

要はEBITDAを引き上げる力です。

事業会社出身者は、もともと所属していた部署がビジネスよりなのかコーポレートよりなのかで、前者と後者のどちらかが期待されます。総合商社出身者の方であれば、両方の部分がわかる総合的な人材として期待されるでしょう。

PEファンドの人材ポートフォリオの情報を転職エージェントや面接時に聞き出しつつ、アピール出来そうな経験を棚卸ししておいてください。

自分の経験を振り返れば、近いような経験は何かしらあるはずです。

PEファンドを想定したおすすめ転職エージェント

PEファンドは大人数で行うような業務でもないため、求人自体が少なく、タイミングにも恵まれないと採用までたどり着けません。

数少ない採用枠に入り込むためには自分のタイミングでエントリーするよりも転職エージェントに自ら「PEファンドに行きたい人フラグ」を立ててチャンスを呼び込む必要があります。

会ったことも名前を聞いたこともない謎のヘッドハンターから突然電話がかかってくるのを待っていてもなかなか連絡は来ません。

登録するのが面倒くさいかもしれませんが、信頼出来る実績のある転職エージェントの力を借りた方が早いでしょう。

コトラ

金融関連に強いコトラはPEファンドとのコネクションも紹介実績も豊富です。創業者が金融業界出身であり、私が現役だった設立当初から金融に強いを打ち出していました。

ファンドの事情や特色・カルチャーも踏まえた情報を抑えています。

PEファンドに興味があるなら必ず話を聞いておきましょう。

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リクルートダイレクトスカウト

リクルートがビズリーチを越えようとハイキャリア人材にガチで取り組んでいるリクルートダイレクトスカウトです。

国内系PEファンドであれば広く接点があると思われますし、リクルート系ならではの安定感もあります。

また、ビズリーチは有料サービスですが、追いかける側のリクルートダイレクトスカウトは同等のサービスを無料で提供していますので安心して使えます。

今すぐリクルートダイレクトスカウトに登録する!

ランスタッド

年収1000万円以上の求人に特化しているランスタッドであれば、外資系のPEファンドもカバーしていることでしょう。

いわゆる著名なPEファンドから外資系新興PEファンドにチャレンジしてみたい方にはおすすめです。

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まとめ:PEファンドの内部情報に詳しい転職エージェントの力を借りよう


PEファンドのビジネスは想像以上にシンプルですので、最低限の情報さえあれば先方の懐事情は比較的容易に想像出来ます。

ぜひ、転職エージェントの持っている内部情報を有効に活用して、狭き門であるPEファンドへの道を切り開いてください。

使える情報源を使い倒すタフさはPEファンド入社後も必ず役に立ちますよ。

以上「PEファンド希望者のための転職エージェント活用法」でした。

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